Life [The Cardigans]
  ■ 1995/Sweden/♪ |
1. Carnival 2. Gordon's garden party 3. Daddy's car 4. Sick and tired 5. Tomorrow 6. Rise and shine 7. Beautiful one 8. Travelling with Charley 9. Fine 10. Celia inside 11. Hey get out of my way 12. After all 13. Sabbath bloody Sabbath |
大量生産型の歌謡曲には興味が無いが、上質のポップスに出会うと嬉しくなる。Lifeはカーディガンズが唐突にロックに走る（Gran Turismo）前に出した歌謡風味のアルバム。彼らは素直で今ひとつ垢抜け無い北欧のバンド、という印象があるが、実のところ何処まで本気なのかわからない。ノスタルジックなフレンチ・ポップの香りがするけれど、お洒落すぎてコチラを威圧するような事は無い。安心して聴ける正統派ポップ・アルバム。
Voices From The Dust Bowl [Fragile State]
 ■ 2004/UK/♪ |
1. Four-Four-Four 2. King for a Day 3. New Bassa 4. Cleo 5. 600 Bliss 6. Stolen Generation 7. At Last 8. Paper Smile 9. Overcurrent 10. Train Time 11. Paper Tiger |
Zero 7の1st＆2ndにキーボードで参加していたNeil Cowleyと音楽ジャーナリストBen Mynottによるユニットの2nd & ラスト・アルバム。残念ながらこのユニットはもう存在しないらしい。彼らの1stアルバムは今ひとつピンと来なかったけれど、このアルバムはさらにメロディアスで興味深い音になっている。アンビエントで夢心地なサウンドだが、心地よいだけでは終わらないグルーヴを感じる。民族音楽チックなボーカルも妙味で中毒的。
El Baile Aleman [Señor Coconut & Su Conjunto]
 ■ 2000/Germany/♪ |
1. Introduction 2. Showroom Dummies 3. Trans Europe Express 4. Robots 5. Neon Lights 6. Autobahn 7. Homecomputer 8. Tour De France 9. Man Machine 10. Music Non Stop |
テクノのゴッドファーザー、クラフトワークの名曲を、ラテン音楽にアレンジしたカヴァー集。「何故？何故？何故？」と思いつつ、ついつい引き込まれてしまう世界観。明らかにオフザケながらも、ラテン音楽に対する誠実な愛も感じられる。オリジナルの「Autobahn」では、出だしは誇り高きドイツ車って感じのレブ音で始まるが、セニョール・ココナットのバージョンではポンコツ車でエンジンが掛からない、という細かいギャグも堪らない。
Nufoundfunk [King Kooba]
 ■ 2000/UK/♪ |
1. Feel the Colour 2. Antidote 3. Fooling Myself 4. Lexy's Drop 5. Nufoundfunk 6. Cosway Street 7. Find a Way 8. Space Jam, Pt. 1-2 9. Interlude Epilogue 10. Koobes 11. Sans Filtre 12. California Suite |
ファンキーなダウンビートとジャジーでメランコリックなメロディのカクテルをソファに埋もれながら聴くのも良し。洗練された音であるにも関わらず、なにかマッチョな香りもムンムン漂って来るセクシーなアルバム。
Ukrainian John Peel Sessions [The Wedding Present]
 ■ 1989/UK/♪ |
1. Davni Chasy 2. Cherez Richku Cherez Hai 3. Svitit Misyats 4. Tiutiunyk 5. Zadumav Didochok 6. Yikhav Kozak Za Dunai 7. Hude Dnipro Hude 8. Katrusya 9. Vasya Vasyliok 10. Sertsem I Dusheyu 11. Zavtra 12. Hopak 13. Verkhovyno |
The Wedding Presentは本来ギター・ロック・バンド。BBCラジオの今は亡き名DJ、ジョン・ピールのライブ・セッション番組で、このバンドのギタリストの父親がウクライナ出身ということもあり、ウクライナ民謡を数回に渡って演奏する事になった。カチューシャなど聞き覚えのある民謡がエレキギターでかき鳴らされ、聴く者の高揚を誘い、血沸き踊る。民謡とは本来、そういう力を持っているものだと思う。
In Between [Jazzanova]
 ■ 2002/Germany/♪ |
1. L.O.V.E. And You & I 2. No Use 3. The One-Tet 4. Fade Out 5. Hanazono 6. Mwela, Mwela (Here I Am) 7. Keep Falling 8. Cyclic 9. Another New Day 10. Place In Between 11. Soon 12. Dance The Dance 13. Sub-Atlantic 14. Glow And Glare 15. E-Ovation 16. Takes You Back (Unexpected Dub) 17. Wasted Time |
90年代から多くのアーティストから尊敬され、数々のリミックスを手がけて来たJazzanova。その履歴を見ると発表が遅く感じられるこのデビュー・アルバムは、実に5年間に渡りレコーディングされたと言われている。ヒップポップやフュージョンといったホットな側面と、デジタル音のクールな側面が美しく複雑に融合した、驚異的な大作。
